2012/07/30

ボクの彼女は



ボクの彼女は時々
ボクを驚かせます。
ボクの彼女は時々
合鍵を使ってボクのゴミ屋敷に侵入します。
ボクの彼女は時々
ゴミ屋敷に潜伏して裸エプロンでボクを驚かせます。
ボクの彼女は時々
エプロンではなくてボクの前掛けを着用します。
ボクの彼女は時々
災害に備えると言って裸前掛けにボクのヘルメットを着用して待っています。
そんな彼女をボクは時々
愛しているんだと思います。


※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。

2012/07/12

夜に飛べば



嵐が来て
ワイドショー並みの
いつもの嵐が来て
どうしようも無くなった
事態の中で
立ち往生して
灰色に巻き取られた中で
ここが夜なのかと思って
塵にひりつく喉に
風を求めて仰げば
蛍光灯のノイズ
このノイズの向こうに
本物の夜がある
本物の澄んだ闇がある
そこまで飛べば


※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。