2012/04/23

窓は開いていたのか





課題は山積みだ。
山積みの課題に背を向けて
山の端に消えてゆく雲を眺めてみる。
消えてゆくのは課題なのか
開いた窓から吹込んでくるのは
湿った土の香りなのか。
窓はいつから開いていたのか。
そんな事が分からなくなるくらい
長いあいだ眺めていた気がする。


※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。

2012/04/09

壁を見つめて





陽が昇り
陽が沈み
土壁の表面に
喜びの光が
怒りの陰が
現れては消えていく

月が昇り
月が沈み
土壁の表面に
哀しみの濃淡が
楽しみの彩りが
現れては消えていく


※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。