2011/12/30

auld lang syne

 



もう終わったから…
シャッター街の更に裏道の
飽きもせず潰れもせず
続いている喫茶店に呼び出された
時には薄々わかっていたのか
もう閉店の時間だね…
尻切れトンボの飛んでく先を
ごまかしながら生きていき
壁の落書きの矢印を
なぞってみては
始まりは此所ではなかったんだ…
効力の失せた古の約束に
閉じ固められた文の前で
塀の呪文を叩いても
開けるのは自分だ


※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。