2009/06/15

左目の魔法

私の小さな娼婦が
右膝を撃ちぬいた
祝祭日は凪に包まれて
杖音は霧の中に響くだろう。

お前には見えるか?
亜麻粒の打擲ははげしく
辺りを燃え上がらせる
全ての断片たちが
渦柱を昇ってゆく。

褥に仰向いた
その左目をのぞけば
過実の香りに呼び戻されて
谺は消えてゆくだろう。


※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。

2009/02/12

今日のご不幸

特製苗床を用意
鉢底石と赤玉と鹿沼と
なんだっけ?パーライト?。
熱湯で害虫(の卵)駆除
ないと思うけど念のため
さらに竹酢でカビ予防。
ソープストーンの種の包み紙を開いたら
薬包紙弾いてしまって
ぱちーんって種が跳んでってしまった。
まつ毛に当たって
どこかその辺におっこってしまった。
とりあえず残ってるのを今度は用心しいしい床に蒔いた。
次は引き出しから虫眼鏡を取り出して
部屋の床を捜索隊。
みんなどこへ行ったんだろうね
消しカスとか髪の毛とか
なんだかわかんものしか見当たらん。
一つだけ見つかった種らしきものが
蒔いた種と大きさちがうじゃん
きっとこれ他の種類のだよ。
もう絶対見つからないね!


※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。