untold tales of BlackCat and his fellows
くろねことなかまたちの語られざる物語
2005/05/18
losted time machine
失われたタイムマシン
未来深度
のかつい
ひび割れ
る視たま
碧い断片
中の氷薄
空気の泡
たれざ封
いくつか
た得りあ
閉じた空
buried sky
殺して枯葉に埋めなさい
赤い落葉で包みなさい
黒く熟れた土になる頃
紅れた空に会うでしょう
clock crack cradle
幻灯
きみの口唇から
苦しみの
ひと粒ひと粒
毀れおち
ぼくの時計の
夜浜の鳴く
虹をひと匙
掬えば甘く
指灯す花火は
とおく遠く
histeria silentica
すすめ すすめ
われら
バターにナイフ
なめらかに
どこまでも
どこまでも
われら
かがみを裂き
まつすぐに
かぎりなく
かぎりなく
われら
氷香炉を仰ぎ
かぐやしく
ひたすらに
ひたすらに
われら
いつか そして
cotton road
綿路を越え
ことこと車に 綿つめて
蝶のねるまに 河をわたるよ
悪シ原を かた紡んで
月かためた 街道にでるよ
とんでごらん 霞がみえる
また あした あおうね
in the storm
嵐の中の
嵐のなかで
もぎ離たれた手の
行方を誰か
教えてください
その温もりさえもが
残酷で
私のすべてを
奪っていく
distress signal
航路標識
確かに存在するならば
偽りではない
グラム量り
模造の心が
ばらばらと
散らばって
どこにある
missing today
はじまりの場所で
終わりと始まりの接続点
ふわふわと廻り
冷たい風の境界の
ほころびを探す
訪れなかった
今日へ向かって
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
occurence such as
このよの出来事
歩いてみよう どこまでか
あいまい橋の まんなかで
目眩にゆれる ふゆの灯が
散歩の合間に 気が付いた
両肩にかかる おもいほし
訪ねてみよう いつまでか
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
tailor who arrived late
遅れてきた仕立屋
ミラーシティにたどり着いたくろねこたちは、お互いの幸運を祈り解散した。しかし彼らの後を密かに追う影があった…
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
sinter on sands
砂岸の華
the pair of offering fire
対の供火
ながい ながい 一日が終わるまで
もう少しだけ おつきあいください
ふたたび 目をつむるまで
お伽噺を きいていたいのです
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
red river home
赫い流れ
地下骸の崩落から脱出したくろねこたち。荒野に標された唯一の道は赫い流れだった。魔女に導かれて過酷な道程を辿るくろねこたちを待ち受けていたものは!!
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
gemini
双耀宮
ひとつがふたつ
ふたつはひとつ
りんご真紅に
頬張つて
両手いつぱい
頬抱いて
おいでおかえり
面出のくに
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
sloughs of underground
地下骸の魂
「わたしは産まれなかったのですか?」
それは奇妙な訪問者から始まった。
ある雑居ビルに探偵事務所だった空き部屋があった。そこへ住み着いた浮浪者のもとに、失踪人調査の依頼者が現れる。差し出された写真に写っていたのは浮浪者にそっくりな男だった。男は失われた過去を追って地下骸へ向かうが. . .
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
awake to ramble on tunnel
醒迷い隧道
惨道降り
轍の先は
往きつ往きつ
醒迷い隧道
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
tear road of buggle tree
喇叭樹の涙道
きっと
きみが砂の上を
体の周りを指でなぞった
その迷路にいつか涙が降るように
靴音が街を目覚めさせれば
めぐり廻ってもとの道
いつも探してる
ずっと
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
who-are-you scattered away
誰何葛は散って
こんにちは
さようなら
はやく速く
消えてしまうまえに
追いかけて
忘れてしまうまえに
掬いあげて
炎に包まれるまえに
速くはやく
さようなら
さようなら
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
wind of night blow far
夜の風 遠く吹く
夜にのり
暗くひろがり全てになる
あたたかく乾いて
夜だけが美しい
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
waiting at cold drop
冷たい零陽に待ってる
待っているのは誰
沈没船は螺旋の下
陽が沈んでから会いにいこう
雨がやんでから会いにいこう
雨はゆっくり降りてくる
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
escape from dusk star
黄昏星を逃れて
黄昏星を後にして
信ずるものなき荊の道
そしてここに
たどり着くのはどこ
※これはフィクションです。実在の人物団体場所とは一切関係ありません。
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